Chihi’Log

物語の主人公はいつだって自分だ

埋めるのではない、満たすのだ

 

先日、美容院でパーマをかけた。

 

2年ぶりのパーマである。上手くかかったので、美容師さんに「ここまで綺麗に伸ばしていた甲斐がありましたね!」と褒めてもらった。私は美容室が苦手だ。それでも心地よいコミュニケーションをとってくれるここの美容室に1年以上通えている。髪を綺麗に伸ばすために、梳くのをやめたのはこの美容師さんの提案だ。私からも感謝を伝えた。

 

そういえば、4年前までは定期的に髪を染めていた。学生の頃からなので、8年くらいはカラーしたり黒染めしたりを繰り返していた。

 

ある時から、周りと同じように髪を染めることに違和感を感じた。確かにカラーが好きな時はあった。けど、そもそも美容院が苦手なのに無理して遠いところまで行ってカラーする意味が分からなくなったのだ。

 

 

大人になって「周りと同じようにやっているけど自分のこころは全然満たされないな」と思うことってあるなと気付いた。

 

私はテーマパークが好きではない。

でも、学生の頃はよく友人に着いて行った。

 

ブランド物をとりあえずかっこつけて持っていた。

 

ヘアカラーもそう。染めているのが一般的に思えていた。

 

周りと同じようにやったって、私は全然幸せじゃなかった。こころも満たされない。

 

周りとの差に苦しんで、ぽかりと空いた穴。

私がやっていたのは、空いた穴をただ埋めていたことだと気が付いた。

差ができるたびに穴はどんどん空いていく。埋めても埋めても、埋まらないのだ。

 

「自分のやりたいことをやる」

そうこころに決めたころには、こころも満たされていった。

 

周りの幸せが自分と一致するわけではない。

同じようにやっても自分のこころに響かなければ、それらは自分には必要がないのかもしれない。

 

今は疲れることを分かっているから、テーマパークには行っていない。たまに驚かれるけど、これは私の幸せへの選択である。

 

ブランド物、というよりも自分が気に入ったものを買うようになった。自分が長く気に入って使えるもののほうが愛着が湧く。

 

みんなと同じようにヘアカラーしなくても、自分の理想を追って黒髪パーマをかけるという選択が今回できた。

 

 

なにかの対象で埋めていくのではない。

たったひとつ幸せなこころがあれば、満たされていくものなのだ。

 

 

だからこそ、自分が何で幸せを感じるのか知ること。

自分には何が必要で何が不要か考えること。

そこに、他人との比較はしないこと。

 

あなたの幸せはあなたの幸せ。

私の幸せは私の幸せ。

お互いの幸せを「いいね」と言ってあげたい。言える自分でいたい。

 

 

 

 

そんな、美容室でパーマをかけながら考えていたこと。

 

大人になったな、と思いました。

 

また、描きます。

 

 

 

 

 

CHIHIRO