私たちは過去を振り返っては、清算を繰り返す。
人を傷つけ、人に傷つけられ、それでもまた人に癒される。
人生はなにがおきるかわからない。
もう一生会うことができないと思っていた人に、ひょんなことから会えることになった。
会うことができないとは思っていたけど、「会いたい」と思い続けていた。揺るがない気持ちは人生を動かす。「会いたい」と思い続けてよかった。気持ちに蓋をして、諦めていてはこんな未来になっていなかったと思うから。
人生には後悔が付きまとう。
「あの時こんなこと言わなければ」「あそこに行かなければ」
後悔をして、自分の言動や行動を振り返って、一人反省をする。何か問題が起きたときに、どちらか一方が悪いことはまずない(と思っている)。私が傷ついていれば、相手も傷ついている。相手が怒っていれば、私も怒っている。
どうしてもぬぐえない後悔のひとつやふたつ、存在していい。
それによって私はこれからどう生きていくのか、この経験をどう希望に変えていくのか、わかると思うから。
迷惑をかけたと思う人が沢山いる。
離れても、会えなくても、大事な人たちだ。私にとっては思い出が沢山ある。思い出を大事に生きていったっていいんだ。
感謝を伝えるのは今すぐじゃなくていい。その時、その場面で、必要な日は必ず来る。私たちはそれをしっかりわかっている。
人生に問われている。
「どう生きていきたいのか?」
過去を振り返り、大好きな人たちを思い出して、傷つけ傷つけられた日々に涙して、それでも未来はやってくる。過去という思い出を宝箱に仕舞って、私たちは未来を生きていい。
「一生」はないのかもしれない。「永遠」もないのかもしれない。
それでも、今の気持ちを大事に抱えながら、未来を描いていくことは自由だ。
未来の自分がどうしているかなんてわからないけど、私はまた、今という日々を振り返りながら清算を繰り返しているんだと思う。
自分というどうしようもない存在を、愛す。
これでもか!というほど愛す。
2023年春、私は自分という花に水を与えようと思った。
自分を育てなおそうと思った。
どうしようもない自分だけど、自分だけは自分を見放してはいけない。愛情を与え続けなければいけない。
迷って悩んで苦しくて傷ついても、私は私と一緒にいる。手を繋ぐ。
そう決めた。
人生は続いていく。私が諦めない限り。
CHIHIRO