自分が辛かった頃のことを話したら
救われる人がいるのでは、と
この仕事に就いてから
よく思っていた。
「私もこころがつらかったんだ。」
利用者にこのセリフが言えたらなぁ…
そんなことを思いながら
入職して3度目の春が来てしまった。
時は無情にも過ぎていくのだ。
私の経験は、財産であり宝だ。
色んな局面に立って来たからこそ
見えなかった景色が
見えるようになってきた。
ひたすら自分と向き合った期間。
いつか、
発信する時に役立つだろうと
書き溜めたノート。
何度か挑戦したsns。
つらかった出来事を
沢山言葉にしてきた。
「つらかったって、言っていいのかな」
そんな気持ちも生まれた。
支援している側なのに
自分もつらかったって言ったら
職員としてみられなくなったりするかな…
とか。
一体誰からの許可を求めていたんだろう。
職場の上の人?
信頼している人?
違うよなぁ。
私が、
私にしっかり許可を下ろすんだ。
上司が
「充分準備したんじゃない?」
と言ってくれて
気がついた。
そうか。
私は自分の辛かったことを
発信する日が来るのを
自分でしっかりわかっていたんだ
と。
人に話すための準備を
重ねて、重ねて、
ようやく形になったんだ。
「言おう!!」
「言ってしまったほうが楽だ!」
こうなったら話は早い。
もう、言ってしまうだろう。(笑)
私は
私という人間を語るのに
つらさ 抜きでは語れない。
つらかったから
自分を知るための努力をしたし
つらかったから
自分を変えようともがき
つらかったから
しあわせに気付くこころを持った。
全てのことが
折り重なって
私という人間が出来上がる。
長い長い準備期間を経て
今、
覚悟を持った。
自分を発信する。
私はもうあの頃の私ではないんだ。
CHIHIRO