Chihi’Log

物語の主人公はいつだって自分だ

7年通った精神科Dr.との別れ

 

少し久しぶりの更新。CHIHIROです。

 

今日は7年間私を診てくれていた精神科の先生との別れ、

つまりは転院することについて書きたいと思います。

 

 

先生との出会い

先生とは大学内のカウンセリング室で出会いました。

当時の私の心はまだまだ揺れ動いてる時で

誰かの助けが必要でした。

 

その時は別のクリニックに通っていたのですが、

大学でいろんな勉強をするにつれ

「私はこんなに服薬する必要がないのでは」

そう思い始めたのきっかけで先生のクリニックに通い始めます。

 

治療エピソード(断薬そして離脱)

通い始めて5年くらいまでは気持ちがゆらゆら。

良くなったり

悪くなったりの繰り返し。

 

それでも大学を卒業し

新卒で就職し

転職し

今の仕事に落ち着き

色んなことと闘いながら過ごしていました。

 

今仕事に就いて半年経った頃

私は再度

「もう薬を飲むのは嫌だ」

と思いました。

 

薬を飲むことを独断でやめました。

 

すると体調は一変、離脱症状が起き始めました。

体重はむくみで8キロ増え

毎日視界がギラギラしフィルターがかかったような感覚、

体がカチコチに固くなり、

急いで受診し先生に言われたこと。

 

「今すぐに薬を飲みなさいとは言わないし言えない。

けども君の体にはすでに離脱症状が起きている。

辛くなったら1錠でいいから飲んでみて。」

 

この言葉に安心してドッと泣いたのを覚えています。

あの時無理やり薬を飲まされたり

強制的に入院させられていたら

きっと今の私はここにいないと思います。

 

 

 

リカバリーの記録

そこからは精神科の薬1錠のみで生活。

(自主断薬で見事に薬が減る奇跡(笑))

 

1年経った頃自分でも落ち着いた感覚を持ちました。

先生にはしょっちゅう自分の様子は記録するといい

と言われていました。

その頃、先生に「私の変化について」と題した

手紙を渡しました。

 

その手紙には

  1. 自分が変わったなと思うこと
  2. そのきっかけ
  3. 今と過去を振り返って成長したこと

を書きました。

 

そこから1年経った今。

調子を大きく崩すこともない、というより

日々揺れ動くことはなんてことないことなんだ

とまで思えるようになりました。

 

転院を決意(治療の完結)

先生のクリニックまで片道2時間。

診察を終えて家まで帰ってくると1日潰れます。

 

仕事も忙しくなり

今日は遠出せず家にいたいなぁと思うことも

増えました。

 

1月の診察の時に軽ーく

「病院が物理的に遠いんです」

と言った私への先生の返答

「近くの病院を探しなさい」

 

このサラッとした返答に

少し寂しさを感じつつ(笑)、

背中を押されたのが正直なところ。

 

今の君にはここ(先生のクリニック)に通う必要はないよ

回復しているよ

 

と言われたようで

先生は先生の役目を終えたんだな

と治療の完結をも感じました。

 

 

今度は近場で新しいクリニックを探し

通いやすい場所かつ好きな街を選びました。

 

新しいクリニックでしたいことはシンプルで

自分の治療を1から始めたいということ。

割と症状が軽い人が多いクリニックと聞きました。

今の自分にはちょうどいいかなと。

 

 

最後の診察を迎えて

昨日、先生のクリニックへ最後の通院でした。

 

いつも通り「どうですか?」と聞かれ

最近のことをつらつらと話す私。

「普通にやってる」と言えた。

 

先生が新しいクリニックの話題をし始めたら

もう涙がポロポロ出てしまった。

 

先生に背中を押されたことを

しっかり伝えた。

 

心なしか先生の目もうるうるしてて

「卒業式みたいな気分」

と言いながらボロボロ泣かせてもらった。

 

先生は、私にとってDr.であり恩師。

私が苦しい時には冷静に客観的に意見をくれ

甘えてる時にはビシッと姿勢を正してくれるような人だった。

 

先生に辛い話をするのはいつの間にかなくなり

成長した報告を聞いてもらうのが

ただただ楽しみだった。

 

最後に「ありがとうございました」

と目を見てお礼をした。

 

先生が「頑張ってね!」と。

これは今まで言われなかった一言。

 

この一言で新しい春が始まるだろうなと

人生が切り替わっていく実感をした。

 

 

終わりに

変わるにはきっかけが必要。

今回転院するきっかけを与えてくれたのは先生。

そのまま現状維持で通い続けることだって

もちろんできた。

でも私はきっと、変わりたかったんだと思う。

このままここにいるより次のステップへ飛び出したかったんだと。

 

変わることを選んだ私へ。

この先の人生を信じて前へ前へ進んでいこう。

新しい春を描いていこう。

 

 

心のケアが必要な方に、

きっかけが必要な方に、

精神科転院を考えている方に、

届きますように。

 

 

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CHIHIRO